思い出の向こう側

好きなものや思い出について書いたりしています

NEW FOLK

6月になりました。

書きたいことはいくつかあるんだけど、日々の生活に追われる中でなかなか書く気持ちに入れないでいる。生活には少しずつ慣れてきたから、余裕は多分ある。だけど書けないでいるのだから余裕がないのかもしれない。

 

ちゃんと書こうとすると重たくなってしまうし、今はそこまで力を注げないので軽く書いてしまいましょう。

なので今回は最近聴いている好きな曲の話。好きなものならすぐに語り出せるし。とはいっても、好きだからこそ言葉をちゃんと紡ぎたくなってしまうのだけれど。

 

・田中ヤコブ「今は今を生きるとき」


 すごく良い。田中ヤコブは初めて知ったのだけど、才能の塊だなぁと感じている。

まず声がいい。曲がいい。歌詞がいい。全部いいじゃん。自分の中にあった言語化できていなかった感覚を、そのまま言葉にして歌ってくれているようで、なんだか悔しい。敵わないなぁと思ってしまう。

「昨日はよく眠れたよ 今日は朝陽がなぜだか怖くないのさ」

「珍しく心と身体が噛んでる ビューティフルデイ 今を忘れる瞬間、今を生きている」

しっくりくる言葉たち。こういうピッタリした表現を自分の中から出てくるようにしたいと思っている。ちょっとした憧れです。

田中ヤコブの他の曲だと、「THE FOG」「グッバイ・ザ・ガール」が良いです。

 

・家主「ひとりとひとり」


田中ヤコブが率いているバンド、家主。その中だと「家主のテーマ」が好きなんですが、一番はこれ。

もうね、いい。いい。人は結局のところ1人、というメッセージは浜田省吾の「家路」的でとても好き。そして「気にしないでくれ」「俺は楽しんでるよ」「風に葉が揺れているよ」という開き直り。いいですね。

 

・ラッキーオールドサン「旅するギター」

田中ヤコブの流れで聴いたこの曲もまた良かった。

このバンドは夫婦でやっているらしい。まあそんなことはどうでもよくて、単純にとてもいい。YouTubeのコメントにもあったけどなんか奥田民生感がちょっとあるね。イージューライダーとか好きな人だったら好きなんじゃないですかね。私はとても好きです。

地球の上に朝がくる くるっと回って夜がくる つづきをみたい旅するギター ハローグッバイ 今日を歌うだけ

 

・わがつま「街」


 

まず歌声がとても好き。雨の夜に聴きたいかもしれない。

 

「水に浮かぶビルが嫌に綺麗で 思わず飛び込んでしまいたくなります」

「電車が通る7階建てのアパート 明かりがついて 影が歩く 歩く 歩く」

街を見ているけれど、ビルやアパートそのものではなく地面を見ていて、目線は下を向いている。

 

「葉もつけずに 寒そうに震える細い枝 無秩序に広がってゆく空に落ちる 落ちる 落ちる」

今度は空を見ていて、やっぱり街を見ているわけでもない。

「暗い冬の底に 空気が歪む音 全部を知らない方が きっと綺麗だね」

こんな風に体温の低い言葉たちが並ぶ。なんだか寂しさだったりを感じるのだけど、それがサビで

「こんな日にはお酒でも飲んでしまいたくなりますが こんな日には こんな素晴らしい日にはひとりでいたいんです」

と歌う。繊細で綺麗な表現。素晴らしい日、と歌うのがまたいいなぁと思うわけです。

 

 

この4曲に出会えて良かったな、と思うわけですが、「旅するギター」以外はまだApple Musicに追加されておらず(というかまだリリースされていない)、YouTubeで聴くしかない状況です。リリースが待ち遠しい……。そしてライブに行ってみたいなと強く思っています。