思い出の向こう側

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父ちゃん

私は父親のことを「父ちゃん」と呼んでいる。漢字で書くと読みがちょっと怪しいかもしれないな、と書いていて気づいた。「とうちゃん」です。

 

いつ頃からだったかはもう忘れた。小さい頃は普通に「お父さん」だったような気がする。多分小学校中学年から高学年くらいの頃だったとは思うけど、何がきっかけだったかを思い出せないでいる。何かを読んだか見たかして「父ちゃん」呼びに憧れたとかだっただろうか。

それから今に至るまで、ずっと「父ちゃん」。反抗期の頃にはもしかしたらなんかちょっと変わっていたかもしれないけれど、何も思い出せないので多分ずっと。

ちなみに弟と妹は一貫して「お父さん」と呼んでいる。なんで私だけなのかは謎である。

 

母親に関しては小さい頃から変わらずに「お母さん」と呼んでいる。これは弟も妹も一緒。

私が「父ちゃん」呼びを始めた時、多分同じように「母ちゃん」と呼ぼうとしていたのだけれど、母親はその呼び方を嫌がったのであえなく「お母さん」に落ち着いたというのは覚えている。

 

なんとなくだけれど、父親は「父ちゃん」と呼ばれたかったんじゃないかなぁ、なんて思っている。私がそう呼ぶのをどこか嬉しそうに見ていたような、あるいは呼ばせようとしていたような、そんな記憶があって、だからずっとそう呼んでいるというところもある(今でも呼んでいるのはもう染み付いて一番しっくり来るからだけど)。

なんなら父親は母親(父親から見たら妻)を、本人は嫌がっているにも関わらず「母ちゃん」と呼び続けている。やはり「父ちゃん」「母ちゃん」呼びが好きだったのかもしれない。だとしたら一つ親孝行できていたな、という気持ちになる。まあ勘違いかもしれないけれど。

 

今度聞いてみようかな。