思い出の向こう側

好きなものや思い出について書いたりしています

aikoのライブに行ってきました

10/12。

大阪のフェスティバルホールで行われたaiko Live Tour「Love Like Pop vol.22」に参加しました。

 


aiko

正直に言えば、そんなに好きな歌手ではなかった。過去形だけど。

中高生の頃はあの歌声があまり好みではなかった。あの頃は透き通った歌声(ZARD岡村孝子のような)原理主義に染まっていたのもあって、気怠い感じのあの歌声をどうも好きになれなかったというか、上手いとも思えなかった。今聴くと上手いと思えるので多分その頃の耳に合わなかっただけだと思う。

とはいっても、その頃も声質が近めなJUDY AND MARYEvery Little Thingだったりは好んで聴いていたし、globeとかも聴いていたわけなので食わず嫌いのようなものかもしれない。

中高の友達にaiko好きな奴がいたのを思い出す。元気にしてるかな。

 

 

年月が経ち、色々な歌手の歌を聴くようになって、ああいう歌声に対する抵抗、アレルギーがなくなってきた。

そして1年半ほど前、ついにaikoを聴いてみようと思い立ち、Apple Musicでベスト盤「まとめI」「まとめII」を聴いた。結構好きだと思った。聴いたことがなかった曲の中では、「横顔」「milk」あたりが好きだった。

だけどそこから他のアルバムを聴いてみようと思うほどにはハマらず、うすーく好きな歌手、という枠に収まった。他にも好きな歌手や歌は世界にたくさん溢れていて、次第に私の中で埋もれていった。

 

なのに今回ライブに参加してしまった。不思議なことである。

 

行きたかったライブがいくつも中止になってライブに飢えていた今年の8月頃。今まで行こうとも思っていなかったけどちょっと好きだなというくらいの歌手のライブにも思い切って申し込んでみよう、という気持ちになっていた。

それで先日行った関取花や今度行く高橋優とかを申し込んだ。視野を広げて色々探している中でaikoが目に入った。

だけどその時は申し込みのタイミングが合わず、次にチェックした時には申し込みが終わってて…みたいな感じで、結局縁がなさそうなまま終わりそうだった。そもそも公演の日程すらちゃんと把握してなかったし。

 

そんなある日。というか10/10の日曜日。

いつものように適当にライブを探していた。

そういえばaikoの一般発売いつからだっけな、と思って見てみると、1週間前に始まってて、当然のように予定枚数終了の文字。というか大阪公演は12日と13日でもう直近じゃん。そら無理だよな、と思って諦めかけた時、リセールの文字が目に飛び込んできた。むむむ、と思いながらチェックする。チケットがある。まだ買える。むむむ。

19時開演なので、定時に退勤してもギリ間に合う。火曜か水曜という平日ど真ん中なのはちょっと気になるけれど、行けてしまう。席も1階の後ろの方や2階の真ん中くらいが残ってて、悪くはない。1時間くらい悩んで結局チケットを購入した。

 


 

そして当日。

定時即退勤を決め、大阪へ。

だけど、あまりにも眠い。楽しみだったからなのか、単純に寝付きの悪い日だったからなのか、全然眠れていなかった。そんな中仕事をこなしたのでもうヘトヘトである。向かう電車の中でちょっとだけ目を瞑って休み、少し回復。

 

開演10分前に会場に着き、迷った末物販でTシャツを購入した。直前でもそこそこ並んでいたのでスルーしようとも思ったけれど、ノリと勢いが勝った。ライブTシャツはつい買っちゃうんですよね。

買い終わったのが18:58。もう時間がない。急いで入場。

チケットは電子チケットで、これが良かった。ぴあのcloakのシステムで、スマホのブラウザで表示されるQRコードをかざして入場するのだけれど、認証をクリアして入場するとスタンプが押される。

f:id:GoodNightAngel:20211016194030j:image

紙のチケットと違って記念に残りにくいだけに、こういうシステムはすごくいいですね。

 

席は2階の真ん中で、思ってたより見やすい。ソーシャルディスタンスの関係で前後左右が空けられているのでゆったりしている。目の前の席が空いているってのはすごく見やすいから最高ですね。

入った時には開演の19時を回っていたけどなかなか始まらない。多分5〜10分は押していた。これならもう少しゆっくりできたかな、なんて思う。

 

そして開演。

「片想い」という曲から始まった。とはいってもニワカだったので、ほとんどの曲は曲名すらわからないのだけれど。

aikoさん一人のピアノ弾き語りで、その歌声に心を掴まれる。あれ、こんなに上手かったっけ。すごい。来てよかったと一曲目から思っていた。

 

そのあとはバンド編成で曲が続いていく。セトリはあんまりあげない方がいいのかな?まあ全曲を振り返れるほど語れないので、特に印象に残ったことを書いておく。

 

・「ボーイフレンド」はやっぱり好き。

・今年発売のアルバムとシングルからたくさん披露されていたけれど、その中では「列車」「磁石」あたりが特に好きだと思った。

・「飛行機」はaikoさんが「この曲を作れてよかった」みたいなことを言っていて、ほへーとなった。そもそも割と好きな曲だったけど、ライブで聴いてさらに好きになった。

・「夏が帰る」はイントロから好きだった。

・「ストロー」は「君にいいことがあるように」というフレーズの繰り返しが気持ちいい。トランス状態に入れそうだと思った。ライブで聴く意味がすごくある。

・アンコールの「ジェット」と「beat」で燃え尽きた。

 

・ご時世なので声を出すことはできないけれど、手拍子だけでも十分に盛り上がるし楽しい。やっぱりライブは最高なもの。

・MC面白いですね。大阪の人って感じ。内容については書かないけれど。野暮だもんね。なんというかめちゃくちゃ楽しんでる感じがあって、aikoさんケラケラ笑いまくってて最高に可愛いし、歌えばかっこいいし。素敵ですね。

・「今来てくれているひとりひとりが欠けていたらこの空間は成り立っていない。本当にありがとうございます」「あなたがいるから私は今ライブをできている」というようなことも言っていた。こういう言葉はライブとかだと常套句だと思うんだけど、なんかいつもよりもグッときた。この2年間の重みを感じる言葉だった。

・どの曲だったかは忘れたけれど、「この曲の一番の歌詞は10年くらい前に書いていたけれど、今年二番の歌詞を書いた。今年だから書けた。」というような話があって、すごいと感じた。10年……。

 

そういえばライブ中は全く眠気を感じなかったな。すごく楽しかった。

思っていたよりもライブは長く、終演は22時。帰ったのは23時過ぎで、翌日以降の仕事が結構しんどかった。だけど行ってよかった。余韻だけで数日を乗り切ったと言ってもいい。

 

そして今、aikoを聴いている。ベスト盤や新曲じゃなくて他のアルバムたちを。

すっかりaikoのファンになりました。