思い出の向こう側

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プレイリスト

音楽を聴くとき、色々な聴き方があると思うのだけれど、その中の一つにプレイリストを作って聴くという行為がある。

あれが私にとっては結構難しいな、と感じていた。曲を選ぶことはできても、その順番に意味を持たせて並び替えるということが難しい。私はプレイリストにしてもアルバムにしても、シャッフルで流してしまうことが多く、曲順にこだわりがあまりない。

アルバムの場合はそのアーティストの意図とかを汲みながら頭からちゃんと聴くこともそれなりにある。他人が作った曲順のその意味合いを考えたりすることはまだできるかもしれない。そんなに得意ではないけどね。

でも、自分で並べてください、と言われると途方に暮れてしまう。わからんなぁとなってしまうし、ランダムでいいや、と諦めてしまう。

 

だけど今回、それに挑戦してみようかな、という気持ちになった。何年か前に読んだ、北山修氏の対談集「ふりかえったら 風」一巻に収録されている松生恒夫氏との対談の中で、自分で曲を選んでMDを作ることの持つ意味合いが語られていた。この行為はおそらく今で言えばプレイリストを作ることと同義だろう。

箱庭療法、コラージュ療法と同じように、自分で作るということはある意味治療的な行為であり、そこにパーソナリティが表現されていく。演奏でも作曲でもMD作りでもいいけれど、最後には「作る」という行為が、ヒーリングミュージックとして語られる際の”ヒーリング”には必要だろう、というようなことが言われていた。

曲を作れるわけでもなく、演奏できるわけでもない私のような人間であっても、プレイリストを作るという創作行為はできる。それをやってみようという心持ちに数年かけてなれたのかもしれない。

 

というわけで作っていこうと思うのだけれど、どんな選び方をしようかな。

一つのアーティストに絞ってその中で作っていく、コンセプトアルバムやライブのセトリのような感じで作っていくか。

それとも色々なアーティストからテーマに沿って、あるいはテーマなしに選曲してコンピレーションアルバムのように作るか。でもそれだと曲順が難しいというか、統一感がなくて意味合いを持たせにくい気がする。テーマに沿って選んじゃうとそれはそれで曲順が無意味になりそうだし。

一個の物語みたいに並べていけたらいいな、なんて思うので、やっぱり誰か1人に絞って作っていこう。そのうち書くと思います。今日はなんかもう満足したし眠いのでこれで終わりです。