思い出の向こう側

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SOUL FIRE -GO LIVE, GO GREENS-

1/22。

神戸のワールド記念ホールで行われたライブイベント、「SOUL FIRE -GO LIVE, GO GREENS-」に行ってきました。

 

このイベントはGREENSというプロモーターの30周年を記念して行われたもの。本来であれば2020年に行うはずだったのが延期になり、この日になったということだった。

出演するアーティストは阿部真央竹原ピストルSUPER BEAVERの3組。

目当ては阿部真央だったけれど、竹原ピストルSUPER BEAVERも興味はあったのでちょうどよかった。興味はあるけど全然聴いた事はないや、くらいのアーティストに触れられるというのがこういうイベントの良いところですね。

特に予習したりはしなかった。本当は予習しといた方が楽しみやすい(歌詞がわかるし)のだろうけど、私は以前見たこのツイートに感化されていたのである。

というわけで阿部真央以外は全然わからんぞ、という状態でライブに臨んだ。席はスタンドでした。

 

オープニングアクト阿部真央

大好きな「Believe in yourself」から始まった。震える。こうでなくては。

「モンロー」で沸いたり、最近の曲の「まだいけます」「Sailing」が聴けて嬉しかった。

あとは「じゃあ、何故」とか地味に好きな曲が聞けたのも嬉しかった。

そして「ロンリー」。声は出せなくても、飛び跳ねることはできる。楽しかったな。

最後は「ストーカーの唄~3丁目、貴方の家~」。楽しいね。

あとから知った事だけど、一組45分らしい。なので9曲。もっと聴きたかったな、という気持ちが強いね。

 

次は竹原ピストル。ほとんど曲を知らない。

バンド演奏だった阿部真央から一転して、弾き語り一本勝負。まあそういうスタイルなのでそれはそうという感じなんだけど、若干盛り上がりにくいところはあった。

とはいえその分というか、歌自体はビンビンに伝わってくるものがあった。ストレート。声量もすごい。ギターとハーモニカと歌だけであそこまで伝えられるんだなぁということを感じた。「よー、そこの若いの」と「Amazing Grace」くらいしか知っている曲はなかったが、いいものを見た。

あまりにもストレートなので、どこか恥ずかしさみたいなものを感じてしまう自分もいた。そのまま言葉にしてしまうのはなんだか幼い気もして飲み込んでしまうような、そんな青臭い言葉たちが真っ直ぐに届いてくる。青臭い言葉たちが恥ずかしくて少し婉曲した表現を使ってしまうことが多い私にとって、それらを強く真っ直ぐに、恥ずかしげもなく歌い上げる姿はなんだか眩しさを覚えるものだった。

そんなことを、例えば「Amazing Grace」や、「LIVE IN 和歌山」「朧月。君よ、今宵も生き延びろ。」あたりを聴きながら考えていた。

 

最後はSUPER BEAVER。最近名前を割とよく聞くバンドだけど、肝心の曲は全然知らない。見た目で言うとまああんまりお近づきになりたくない人種って感じのバンドだというイメージだった。要するに偏見みたいなものですね。

始まって思った。歌詞は何を言ってるかわからないが、曲がいい。いい曲作ってるなぁ、というのが最初の感想だった。何も知らなくてもノレるし、単純に心が躍る音楽だった。思わず跳んじゃったりした。

「ハイライト」とか「予感」とか、あとは「名前を呼ぶよ」とか、その辺がよかったですね。「美しい日」だったっけ、手拍子で会場が一体になっていた。楽しかった。

あとはバンドのイメージが変わった。MCではキザな言い回しが多かったり、あとは歌詞が若干薄いような気がするところはあったけれど、真摯にちゃんとやってきたバンドでもあるんだろうなぁと感じた。

MCの内容ももう時間が経ってしまって細かい言い回しとか忘れてしまっているんだけれど、「あなたたち」ではなく「あなた」に向けて感謝しています、みたいなことを言っていたのは印象に残っている。

 

そんなこんなでライブが終わった。とても楽しかった。

ただ、アーティストが交代する幕間が長かったのだけはもうちょっと何とかならないのかなぁと思った。毎回15〜20分くらいの休憩になっていた。ステージチェンジとか色々時間がかかるのはわかるけれど、これだけの長さだと熱が少し引いてしまうというか、せっかく盛り上がって終わったのにその勢いを持続できずにやり直しになってしまう。私は対バン形式のライブイベントを見るのが今回初めてだったので、もしかしたら対バンだとこんなもんなのかもしれない。

あとせっかくの神戸ワールド記念ホールなのに、席が割とまばらだったのは寂しかった。スタンドの上の方が空いた状態だったし、アリーナも結構コンパクトな設営になっていた。まあこのご時世なので席の間隔が広いのはいいところではあるんだけど。

 

またライブ行きたいな、と思いつつ、現状は少し怖いなというのも正直なところ。今回もちょっとビクビクしていた部分はあった。こんなに怯えずに気軽に楽しめる日が早くきてほしいな。