思い出の向こう側

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9月、旅①

一週間ほど旅をしていた。

尾道に行ったあと、東京福島を経由して岩手、そして秋田へ。

 

9/7(土)、9/8(日)

18きっぷを使って尾道へ。

この世で一番うまいプリンだと思っている尾道プリンを食べ、手鞠でお好み焼き。尾道に来ても大体いつも同じようなことしかしていない。そして千光寺山を登り、海を眺めてコーヒーを飲んだ。それだけ。

尾道で感じていたこと、考えたことはこの前書いたしいいや。もうそれ以上のことを思い出せない。言い残したことがあるとすれば……なんだかんだ言ってもこの街は好きなんだなぁということ。あとは尾道駅前の福屋が閉店していて、利用したことはほぼなかったのだけれど、なんだかとても寂しくなったこと。

 

その後一度高松に戻り、サンライズ瀬戸に乗って東京へ。途中岡山で連結作業のトラブルがあり、2時間遅れになったけど、熟睡できたので全然よし。特急料金の払い戻しも受けられたのである意味ラッキーだった。

 

東京に着いてからは実家に帰って療養。金曜から喉の調子が悪く、頭痛もあり、あまり旅に出るコンディションじゃなかったんですよね。ちょっと疲れが溜まっていたんだと思う。本当はもっと旅をしたかったんですけどね。うまくいかないや。

 

9/9(月)

朝。実家近くの耳鼻咽喉科を受診し、コロナ・インフル・溶連菌あたりの検査をして陰性を確認した。鼻腔に突っ込む奴も喉の内視鏡もマジで痛かった。痛みとともに、風呂あるいはプールの水を飲んじゃった時のようなあの感覚もあり、体調の悪さよりもはるかに辛い。涙と嗚咽が止まらなかった。

薬を大量にもらう。7種類も。症状としては喉(声帯)の腫れと痛み、咳だけだったので、過剰処方だなぁと思う。結局全種類は飲まなかったあたりが私らしさでもあり、ダメなところでもある。全部飲んだ方が良かったんでしょうけどね。流石に面倒くささが勝った。

 

昼前に家を出て、宇都宮で餃子を食べ、福島の叔母の家へ。犬と戯れる日々。可愛いね。

 

9/11(水)

福島の家を朝に出て、ひとまず仙台へ。牛タンを食べたかった、ただそれだけのことで途中下車。美味かったです。

仙台で観光しようかとも思った(秋保温泉とか)が、仙台くらいならまた来ることもあるだろうけど、北東北はなかなか行くこともないからと思い盛岡へ向かった。

 

14時ごろ、盛岡着。盛岡到着後のことを何も決めていなかった。八幡平か小岩井農場に行こうかなと淡く思っていたのだけれど、八幡平は盛岡駅からバスで2時間かかり、すでに遅いので断念。小岩井は近いけれど、バスは12:45発が最終で行けず。下調べしておけばそれこそ仙台で牛タンなど食べずに盛岡に直行したのだけれど、無計画が故にこんなことになった。この旅は無計画の悪いところがたくさん出た旅だった。だからと言って無計画旅をやめるつもりは今のところあまりないのだけれど。

 

さて、どうしたものか。こうなったら盛岡の街を観光するかと思い、気になっていた喫茶店クラムボンを調べてみると、定休日。行きたいなと思っていた本屋BOOKNERDも、これまた定休日。全てがうまくいかなくて自分の中途半端さに落ち込む。まあいいか、この中途半端さも私らしさで、それもまた愛していこうなんて思ってみるものの、やっぱりどうも気分は晴れない。せっかくなので2店がある紺屋町を、定休日である無念さを見ながら歩く。

そのまま歩き、もう一つ行こうと思っていた喫茶店羅針盤へ。本を読んで過ごす。

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どこに行ってもやることは結局同じ。寝て、食べて、何かを見て、何かを読んで、何かを感じ、何かを考え、そしてまた寝る。そうやって1日がすぎていくのは多分どこに住んでいたとしても、あるいはどこを旅していても変わらない気がする。

ただ、日常から離れた場所では、少し素直に思考を巡らすことができている。普段であればもっとリアリズムに支配され、目の前にあるような悩みに近寄ってしまうのだけれど、旅であれば取り留めもなくもう少し大きく、人生のことなどを考えだしてしまう。だから、旅に出たからとあえて旅らしいことをしなくても、そこが離れた場所であるというだけで旅になる。それでいいんだと思う。もう何を考えていたかは忘れたけれど。

その後、岩手県立美術館へ。前回の記事で書いていたのはこの時のもの。結構好きでした。

盛岡は住むかもしれなかった街のひとつ。好きだなという思いと、縁がなかったことの寂しさや悔しさみたいなものが入り混じる。どんな未来になっていたんだろうか。結局のところあまり変わりはないんだろうなと思う。どこにいても私は私。

 

盛岡駅の白龍でじゃじゃ麺を食べる。中学生だったか高校生だったかの頃、盛岡駅で初めて食べたじゃじゃ麺に感動した記憶があった。改札のすぐ近くにある食堂みたいな店で、乗り換えのわずかな時間に掻き込んだそれは、本当に美味しかった。それ以来じゃじゃ麺を好きだと思って生きてきたのだけれど、今食べるとそこまで美味しくなくて、なんだか寂しく悲しかった。大人になったということなのか、あるいはあの店の味が好きだったのか、あるいはあの時は旅の感覚が美味しくさせていたのだろうか……。あれはもう15年近く前のこと。おそらくあの店はもうない。

 

宿泊はつなぎ温泉。一年前に来た時と同じホテルに泊まった。

 

9/12(木)

朝の御所湖。綺麗だなと思う。去年も同じことを思っていた。

前日のリベンジを果たそうと、小岩井農場か八幡平のどちらかに行こうと考えて、結局八幡平へ。盛岡駅からバスで2時間揺られ、八幡平頂上へ。ところが……。

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ガスっていてほぼ何も見えず。頂上付近には結局帰りのバスまで3時間ほど滞在していたのだけれど、様相が変わることはなかった。稀に見る大失敗。何やってるんだろう。

頂上付近(歩いて30分くらい)にある藤七温泉というところは良かったです。泥系の温泉でとても気持ちよかった。

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藤七温泉彩雲荘 公式サイト

 

八幡平からの帰りのバスに乗って盛岡へ帰るともう17時。今日1日かけて何してたんだろうと虚しくなり、もう岩手にいられない気持ちになって、逃げるようにして秋田へ。秋田ではネカフェ泊。

 

長くなったので記事を分けます。