思い出の向こう側

好きなものや思い出について書いたりしています

春を訪ねて①(松山・伊予大洲)

退去の立会いで京都に戻るために使った18きっぷが、4日分余っていた。どこかへ旅に出たかったが、行こうと思っていた東北は遠すぎて断念。福島まででも1日では到底着けないので、しみじみとした遠さがある。そこで少し近い、九州へ行くことにした。九州であれば比較的暖かく、桜ももしかしたら見られるかもしれない。日程は3/25~28の4日間。ただ、天気予報は酷いもので、27日以外はどこもかしこも雨の予報だった。普段であれば、それなら天気の良い時を待てばいいやと延期するのだけれど、そんな余裕もないので決行することにした。

 

1日目(3/25)

朝早めに家を出て、予讃線でひたすら西へ向かう。霧雨が降っていて、窓の外は白く霞んでいる。旅の始まりにはくるりの「ハイウェイ」を聴いて、天気と相まって何だかアンニュイな気持ちになった。

予讃線に乗っていると、海岸寺のあたりや箕浦のあたりでは海岸線を通り綺麗なのだけれど、この日は海までもが白く見え、空と一体化していて水平線の在処がわからなくなるくらいだった。これはこれで面白いのかもしれない。しかし車両の窓ガラスは汚れがひどく、車窓を楽しもうという気が失せる代物だった。JR四国さん、何とかなりませんかね。

 

ボックス席の向かいに座ったお婆さんと少し話をする。夫婦で18きっぷで旅をしていて、途中までは一緒のよう。どこそこに行くんだとか、こないだピースボートで世界一周したんだとか、そんな話を聞く。けれど面白みはないというか、何だか空っぽな気がしてしまい、そのうちに会話は途切れ、私はうとうとしていった。

伊予西条で乗り換え、松山には昼過ぎに到着した。別に松山を観光する気はないが、温泉には入りたかったのでとりあえず道後温泉に行く。本館は人数制限をしていて、1時間待ちとのこと。本館は何回も入っているし、別にこだわりもないのでそれならばと近くの飛鳥の湯に入る。気持ちのいい湯だった。

 

出るともう14時ごろだった。昼ごはんをまだ食べていなかったので、大街道へと向かいぶらぶらと探すことにした。別に松山名物を食べたい気持ちはなく、「とんとん」というトンカツ屋に入ったが、これは美味しかった。

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松山駅からまた西へ向かう。下灘などにも行けたけれど、雨の中訪れたいとも思えなかったので、内子線経由で伊予大洲へと向かう。大洲は昔ここを通過した時に、綺麗な街と川に惹かれ、いつか降り立ってみたいと思った場所だった。晴れの日に来たかったなと思いつつ、時間が有り余っていたので降りることに。17時ごろに着き、駅から歩いてとりあえず大洲城へと向かう。雨は一旦止んでいて(あるいは傘をささなくてもいいくらいの小雨)少し気分は楽だ。大洲城は17時で終わったらしいので、城には行かず城下街を歩いた。どこかの喫茶店で少しのんびりしようと思っていたが、どこもかしこも月曜定休だったり、終わっていたりで冴えない。空いてそうだと地図が言う喫茶店はどこからどう見ても閉まっていた。商店街には教科書販売を委託されている書店があり、中では新学期の準備に追われていた。春だな、と思う。この日見た他の何よりも春だった。

歩いていると、ネットでちょくちょく見かけるショッパーズに出会った。

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「ンョ" ハー "」の看板があるのは長浜店であり、ここ大洲三の丸店ではないが、それはともかくとして嬉しくなった。嬉しさから飲み物を買うと、レシートにはあのマークと「ありがとう」の文字。外に出ると土砂降りになっていて呆然とし、歩くのは諦め、バスで駅へと帰る。

19時ごろの列車で八幡浜へ向かう。八幡浜からは20分ほど歩き、八幡浜港へ。ここからフェリーに乗り、一路別府へと向かった。船は空いていて、2等客室の一角を1人で使えて快適だったが、こんなに空いていて大丈夫か、とも思う。

 

別府に着いたのは23:20。外は小雨が降っており、30分ほど歩いてカプセルホテルへ。大浴場も別府とあって温泉で、これは気持ち良かった。が、近くのカプセルからひどいイビキが断続的に流れ、なかなか眠れないまま1日目が終わった。

 

長くなりそうなので記事を分けます。

京都の思い出の店

京都思い出の場所を振り返ります。とりあえず飲食店編。

 

 

京都に住んでいる中でよく通った飲食店は本当にたくさんあって、全部を書き切れるわけではないんだけれど、特に思い出と結びついている店、お気に入りの店を書いていく。なのでここに書いていないところも、別に好みではないとかではないです。

あと伏見の店については一旦書かずに、大学時代にいた左京区を中心にしておきます。なんかとっ散らかってしまう気がしたので。

ラーメン

1.重厚軍団

ここのにんにくまぜそばが死ぬほど旨い。丼(大盛りであればすり鉢)に刻みにんにくが敷かれ、そこに熱した油をジュワーっと注ぐ、もうそれだけでにんにくの旨味が溢れてくる。

麺はワシワシ系で、肉も塊肉なので慣れるまでは食べるのが大変だった。が、慣れたらこれでないとやっていけない。つけ麺も旨い。大盛りは本当に大盛りなのでよっぽど食える人以外はやめた方がいいです。私はよっぽど食える人でしたが。

にんにくまぜそばの大盛り。すり鉢で出てくる

2.池田屋

二郎系の名店。二郎京都店ができる前よりからあり、私は二郎より池田屋の方が好き。特に肉が旨い。よく通っていたし、時には日付変わる頃に行くこともあった。普段からよく並んでいる。

肉がうめぇ

3.豚人(現:凌)

豚人時代にめちゃくちゃ通っていた。豚骨ラーメンで、最初の頃は替え玉が無料(何杯でも!)だったし、ラーメン自体の値段も安く、美味しかったので通うしかないような店だった。徐々に値上げされたり替え玉が有料になったりして少しずつ足が遠のき、そのうちに閉店してしまった。新しくリニューアルオープンしたお店は多分同じ店長さんがやってるし、同じようなラーメンを提供しているんだけれど、でももう新しくなってからは行っていない。

替え玉の種類も10種類くらいあった。

とこ豚骨かな。ひたすら食っていた

4.恵那く

つけ麺がめちゃくちゃ旨い。つけ麺を食べるならとりあえずここだし、ここに慣れてしまって他のつけ麺屋では満足できない体になってしまった。結構前に火事を起こし、それから昼営業のみになってしまったので行きにくくなってしまった。

大盛りにしていた気がする。つけ麺はここが一番好き

5.ブギー

つけ麺の店だけど、ここの油そばがとにかく好きだった。もはや油そばの店だと思っていた。が、他に頼んでる人を知らない。何年か前にリニューアルし、そうしたら油そばがメニューから消えてしまった。なのでそれからは行っていない。結構通ってたんだけどな。

 

6.つるかめ

つけ麺の店。恵那くが閉まっている時とかの次善策として行くことが多かった。あと高野交差点から近いので行きやすくもあった。ぼちぼちって感じではあるけど、なんだかんだでよく通っていた。

無難に美味しい

7.あかつき

北白川にあり、銀閣寺あたりに住んでいた頃にはたまに通っていた。深夜までやってるし結構お手頃だし美味しいしで、割と好み。京都ラーメン系かな。

深夜の味がした

8.天下一品 総本店

総本店は味が違うことでお馴染みで、だから観光客もたくさん来ていた。大学入りたての頃に風邪をひいて、ラーメン食べたら治るやろと思って総本店に来た思い出がある。人が多いのでそんなにたくさんは通っていなかったが、10/1の天一の日とかにはよく行っていた。

他の店とはやはり味が少し違っていたと思う。知らんけど

9.総代 麺家あくた川

大学近くに学部生時代にオープンした、家系の店。同志社のところにあるやつの系列店。ライスが50円で食べ放題、ラーメンも安かったのでよく通っていた。並ラーメン固め濃いめ普通+ライスで頼むことが多かったな。

ご飯はだいたい2回くらいおかわりしていた。学生の味方

10.にぼ次郎

大学近くにあった、二郎系のラーメン屋。入学当時はよく通っていたが、次第に塩っ気がキツくなり、足が遠のいた。友達はよく酷評していたが、そいつも最初の頃はよく通っていたので人のことは全然言えないと思う。

コロナ禍で閉店してしまったが、特に残念とは思わなかった。でも思い出の店。

 

うどん

11.イカヅチうどん

銀閣寺近くに住むようになって、少ししてから白川通今出川に開業したうどん屋。特にかしわ天ぶっかけが美味しい。就活をしている時とかによく通っていて、日替わりメニューなんかも楽しみだった。きつねを揚げた揚げきつねが日替わりであった時に食べて美味しくて、美味しかったですなんて伝えたらそのあとメニューにない日にも出してくれたり。顔馴染みの店だったので離れてしまうのは寂しい。

大変お世話になりました

12.味美庵

大学の薬学部近くにあり、昼によく行っていた。学生は「大大」にできるという学割もあったりした。だいたいいつもぶっかけとちくわ天を食べていたと思う。懐かしいな。

最近は全然行ってなかったな。懐かしいね

定食屋

13.ハイライト

百万遍といえば、の定食屋。百万遍以外の場所にもあるけど。ボリュームたっぷり、お手頃価格、の学生御用達の店で、私もご多分に漏れずお世話になっていた。ビックリ盛定食か、日替わりのミックスフライ定食をよく食べていた。あとは味噌チキンカツ定食とか。

ジャンボチキンカツ系統の何かだったと思う

14.松之助

学生だった頃に一度移転していて、元は元田中のあたりにあった。豚角煮定食とか、よくばりプレートとか、カツ玉定食とかを食べていた。ご飯のサイズを選べるのが良かったな。

 

15.ケニア

元田中のあたりだから少し遠かったけど、朝から晩までずっとやってるから便利だった。親子定食(唐揚げ・だし巻き卵)とか、ハンから定食、コンビ定食あたりをよく頼んでいた。唐揚げを塩で食えるのが好きだった思い出がある。ご飯は超特盛を選べた。

これが親子定食

16.ひらがな館

おしゃれな感じの定食屋で、おしゃれな割には安かったと思う。ロールカツを食べたりしてたんだっけな。そんなに通ってはいなかったからあまり覚えていないが、先輩が「可愛い女の子がいる」と言っていたのだけは覚えている。

 

17.カトーコバーン

唐揚げとかメンチカツがうまくて安くて、それでオープンしてから結構通っていた。おばちゃん一人で切り盛りしていて、混んでると時間がかかったりもしていたが、それでも良かった。が、途中で経営者なのか店長なのかが変わって、店のコンセプトも変わり、足が遠のいた。最初は普通の定食屋って感じだったと思うんだけど、タイ料理の店って感じになっちゃった。今調べたら唐揚げ定食だけは変わらずあった。

メンチカツ、旨かったなぁ

18.譽紫

「よし」と読む。地下にあり、店内に入ると電波が通じなくなることでお馴染みだった。いつからかWi-Fiが設置され、快適に過ごせるようになった。カツ丼セットとか天ぷら定食とか、唐揚げ定食とかをよく食べていた。セットや定食には蕎麦かうどんがつき、私はよく冷たいそばを選んでいた。閉店が比較的早かったので、譽紫に行きたいけど今日は無理だから〇〇行くか、みたいなことも多かった。

これは多分生姜焼き定食

19.おもの里

同志社近くにあり、将棋の大会で同志社に行った後に作戦会議をここで行うことが多かった。定食にはうどんや蕎麦がついてきた。ハン+から定食あたりをよく食べていて、先輩たちと来ることが多かったから自分で払った記憶があまりない。美味しかったな。

 

20.棒野

串揚げの店で、居酒屋ではあるけれど飲みに使うことはあまりなくて、定食屋としてよく使っていた。棒野盛りランチやどて煮串揚げランチ(それぞれ串揚げが7、8本で、ランチとは名ばかりで夜でも普通に頼めるし、なんなら昼営業してたっけ)が800円くらいで食べられて、ご飯も大盛り無料なので学生の味方だった。

どて煮串揚げランチ

中華

21.こうしん(現:状元楼)

大学に入った頃はこうしん(漢字では宏鑫だったと思う)で、同じ場所で何回か店が変わった。店の人も同じなんだか変わったんだかよくわからないし、メニューもあまり変わっていないような、変わってるような得体の知れない中華の店。何を食っていたかすらよく覚えていないが、でもこうしんの頃によく通っていた。店が変わってからはあまり行っていない。唐揚げとかが美味しかった気がするが、味が濃い目だから若い頃の店って感じだったな。油淋鶏とか、なんかの炒め物とか、そんなものを食べていたような。ご飯が一回くらいお代わりできた気もする。いい意味で適当な店だったな。

 

22.餃子の王将 百万遍

チェーン店だから別にどうってこともないけど、まあまあよく行っていた。天津飯と餃子2人前とかを食べてたな、若かった。だいたいいつも混んでいたイメージがあって、入れなかった時はじゃあどこか行くか、みたいな感じだった。入学前後は確か24時間営業だった。

もはやキャプションいらなくね?

23.鷭

写真を撮っちゃダメでお馴染み、そして安くて大量でお馴染みの店。ラーメン300円とかですからね。初めて行ったのが入学後何年か経ってからだったので、もう年だったこともあり食える自信があまりなかったからあまり行けなかったな。量は本当にやばかったし、残すなんてもってのほかみたいな空気だった気がする。味はどうだっけな、あまり覚えていないがそれなりに美味しかったような。懐かしいけれど、もう食べられないだろうな。

 

カレー

24.サロマーン、ラジュ

すぐそこに2店舗あり、まあだいたい一緒だと思っている。違いはいまだによくわかっていない。「ラジュ行くか〜」と言いつつ入ったのが実はサロマーンだったなんてことは日常茶飯事で、というかどっちかを意識して入ったことがない。要するにどっちでもいい。メニューも多分一緒。ナンがいくらでもおかわりできるのでだいたい2回くらいおかわりしていた。いつもインド映画っぽい何かがテレビに流されていた。女の子がいるとサービスでアイスだか飲み物だかが出てきた気がするので、女の子がいると得だった(全員分サービスしてくれていた)。いい意味で適当な店だったな。店員さんには日本語が通じてるのかどうかすらわからなかったし。

 

25.こあの助

イカレーの店。だけどどちらかといえば丼の店として認識していて、豚なっとうどんぶりや豚角煮どんぶりなどをよく食べていた。イエローカレーとかも食べてましたけどね。結構ボリュームがあって美味しくて、それで一時期よく通っていた。

豚角煮どんぶりと、豚なっとうどんぶり

ハンバーグ

26.ジェイムスキッチン(JK)

みんな大好きJK。ハンバーグが美味しく、それなりにお手軽に食べられた(今は少し高くなったかな)のでよく来ていた。ジャンキー気味かな?ソースが色々選べて、私はデミグラスとか照り焼きマヨネーズとかをよく選んでいた。あと別盛りポテトを頼むのがルーティーンだった。このポテト、美味しいんですよ。まあハンバーグにもついてくるんですけど、プラス50円とかでさらにたくさん食べられるのはお得(こういうことをするから太る)。ご飯もおかわりできるし人気の店だった。いつも割と混んでいたな。

照り焼きマヨネーズと、別盛りポテト

27.ミリオン(JD)

JKに対してどちらかというと落ち着いたハンバーグの店だから、という理由で友達との間ではJDと呼んでいた。何の略にもなっていない。歳をとるとJKは少し重たいというか、若い味だなと感じるようになって、ミリオンの方に行く回数が多くなった。こちらも色々な味が選べるが、私はだいたいロシアンのダブルかターキーだった。美味いんですわ。今でも百万遍で飯を食う時、第一候補に上がる店。

ロシアンのターキー

28.アッシュフォーク

アメリカンの店で、コンビプレートとかを食べていた気がする。ジャンキーというか、まあアメリカンだなという感じの味で、また違った良さがあった。ちゃんと美味しいハンバーグを食べるならまあミリオンなんだけど、アッシュフォークは少しチープな味だけど、それでもたまに食べたくなるというか。モスの方が上品だけどマック食いたくなる日もあるよね、みたいな。

 

とんかつ

29.おくだ

言わずと知れた名店で、よく通った。耐震工事かなんかで一時休業し、そのあと旧店舗の道を挟んで向かいで仮店舗営業をし、今は旧店舗の場所に戻った。ちょっとずつ値上がり、学生にとってはちょっと高くなってしまった気がする。かつ丼上を食べることが多かったが、定食系でも普通にめちゃくちゃ美味しい。かつ丼に山椒やヒマラヤ岩塩を振って食べるのが好きだったな。旧店舗時代は支払いはおばちゃんに手渡しで、昔ながらの店って感じがして良かった。夜は17時開店だったから、一人で行く時は混まないうちにと17時半くらいに行くことが多く、テレビで大相撲中継が流れているのをよく見ていた。新店舗では支払いは券売機式になり、少し寂しい気持ちになるが、まあ便利になったので良かったんだと思う。

カツ丼上と、ロースカツ定食(多分)

30.豚ごりら

河原町六角にある。それなりに安く、無難にというか、まあ美味しい。河原町に出た時はよく食べた。

昼の何かのセットな気がするが、わからない

焼肉

31.里乃家

焼肉食べ放題とビール飲み放題で3000円だったので、焼肉はだいたいここだった。肉はまあまあ美味いって感じで、おっちゃんが適当に出してくれたのをひたすら食べていた。どの肉って指定すれば多分ちゃんと持ってきてくれたんだろうけど、そんなこと誰も考えていなかったな。学生の焼肉屋という感じだから、おっちゃんはずっと昔から学生を見続けている人で、だから優しかった。

 

オムライス

32.おむらはうす

オムライスを食うならまあここだった。毎週金曜だったか月曜だったかには大盛り無料だったので、その日によく選ばれていた。色々な味のオムライスがあったけど、だいたいはハヤシオムライスを頼んでいた。値上がってしまったり、あとはだいたいいつもすごく並んでいるので次第に足が遠のいたけれど、今でもここのオムライスが一番好きかもしれない。美味いんすわ。

ハヤシオムライス。絶品

居酒屋

33.おむらや

おばんざい系の居酒屋で、学生にはちょっと高めだったけれど、だいたい先輩達に連れてきてもらっていたので現役の時はあまり自分で払った記憶がない。その分後輩達に奢ったりしているので許して欲しい。基本何でも美味くて、揚げ出し豆腐とか季節の野菜の天ぷらとかあたりが好きだったかなぁ。最近でもちょくちょく行ったりしていた。この数年で昼営業も始めていて、そこでランチをたまにしていた。

これは昼の定食。夜はだいたい飲んでると写真撮らないので写真がなかった

 

34.天寅

すき焼きといえば、で、追いコンとかそういうタイミングでたまに行っていた。普段学生が食べるにはちょっと高いんだもん。でも美味かった。予約しないと行けないので、今日何か食べようかな、で選ばれることはなかったな。

追いコンの時だと思う

35.yashin

沖縄料理の居酒屋で、基本なんでも美味い。そんなに高くもなく、結構よく通っていた。だいたい最初にオリオンビールを頼んでいたな。日替わりメニューも結構多くて、そこから選ぶのが楽しみだった。友達はよく激辛焼きそばを頼んではひいひい言っていた。

マンゴー酎ハイとなんかの天ぷらだと思う。飲んでると写真が気まぐれでしか残っていない

36.京亀

もつ鍋です。美味いです。白味噌が美味いです。言うこと無いです。スープのおかわりが100円で行けるのが本当に好き。昼にも営業していて、昼だけホルモンラーメンを出しているが、これがまた美味いんです。割と安くて、量も結構あって、スープはもつ鍋のスープですから。

昼のラーメン、夜のもつ鍋。

37.山とみ

家族で、というか祖父母込みで正月やお盆に行くことが多かった、先斗町にあった店。祖父が何十年と行きつけにしていた。一回だけ、高校の同級生が京都に遊びにきた時に行ったことがあったな。他はだいたいいつも家族でだった。色々あったのか先斗町の店は畳まれて、今は移転してやっている。最後に行っときたいなと思っていたが、結局行けないまま京都を離れてしまった。

 

天ぷら

38.魚兼

北白川にあって、ちょくちょく祖母と一緒に来て昼ごはんを食べていた。素朴で美味しい天丼だった。

もう書くことがない

茶店

39.ドルフ

祖父母と一緒に行くことが多く、ランチメニューも美味しいし、コーヒーが美味しい店。何だか落ち着く空間でもある。結構いつも混んでいる。

この記事で書いていた喫茶店はここでした。

祖父母と行くとご馳走してもらえることが多く、少し高いステーキを

40.進々堂

大学近くにある喫茶店だけど、在学中は喫茶店に行く習慣がなく、大学を離れてから何回か行ったりした。あとは高校生の時に実は一回行っていた。夜は短し歩けよ乙女の聖地でもあり、非常に良い空間です。

 

その他

41.清水豆腐店

北白川今出川にある豆腐屋で、ここでよく豆腐や油揚げを買っていた。美味かったな。

 

42.ヤマダベーカリー

徹夜で麻雀したりして朝帰りした時、帰り道でパンを買って食べたことがよくあった。帰り道には何軒かパン屋があり、他のところで買うこともあったけど、ここが一番お気に入りだった。ホルンとかをよく買っていたかなぁ。

 

43.メルシーマルギン

近所のスーパーで、なんかね、めっちゃ好きだった。コロナ禍の時は昼にここへ来て、昼用の弁当と晩用の鍋の食材を買って帰るのがルーティーンだった。鶏の肩肉が安くて美味しかったり、あとは西初の豆腐や油揚げが置いてあるのも良かった。野菜もそこそこ安かったし。

 

ふう。とても長くなったが、それでも10年間の思い出を書き切れたわけではない。ここに形として残すことで思い出の輪郭が作られたが、逆に言えばそれ以外のこと、書き漏らしたことは記憶から抜け落ちやすくなってしまう。でもそれはしょうがないこと。私は全て抱えて生きることを一旦諦めるようになった。それでいい、と思えるようになった。一旦忘れても、また思い出せばいい。また懐かしく思う日が来た時、この記事が新しく何かを思い出すきっかけになればいいな。

 

それにしても、昔の私はあまり写真を撮っておらず、こうして振り返ろうにも写真のない店が結構あった。なんか勿体無くて寂しい気持ちにもなるし、もう少し撮るべきだったな。まあにぼの写真はあっても困るだけな気がするが。

 

推しの結婚

(元)推しが結婚した。

周りの人がどうこう言うほどショックを受けているわけではなく、普通におめでとうという気持ちがある。でも素直に喜べるほどでもないというか、少し醒めた気持ちでもいて、その気持ちがなんだかよくわからなくなって、だから書く言葉が思いつかなかった。

 

なんとなく、そういう人がいるんだろうなということはわかっていたような気がする。精神的にしんどかった時間が長かった彼女が、そうやって心を許せてくつろげる、大切にしてくれる人に出会えたのであれば、それはとても喜ばしいことだと本当に思う。

でも、祝福と同時にどこか寂しさも訪れるのは、まだ好きだったからなのかな。私が心理学を志したきっかけの一つは彼女の笑顔を守りたい気持ち(実際に守れる立場じゃないことは置いといてね)からで、でもその役割は今はもう完全に旦那さんが担ってくれている。言い方は難しいけれど、もうどこにも私の入り込む隙間はなく、まだ心のどこかでは救いたい対象として彼女がいたけれど、そう思うことももう叶わないというか。もう好きでいちゃいけない、みたいなものでもあるし、思いを馳せちゃうのも良くないな、なんて感じてしまう。

 

彼女がアイドルを卒業してからの数年間、私は精神的に辛い時期が続いていた。その時私は多分彼女を自我と同一化してしまっていて、だから対象喪失が自己の喪失に繋がってしまっていた。少しずつ、対象(彼女)との心の距離を離せるようになってきて、今はもうだいぶ切り離すことができていた。だから今、完全に切り離せ、というような事態になっても全然やってはいける。もう大丈夫。私は彼女に依存することなく未来を歩けるようになった。お別れをする痛みはそんなにない、でも寂しさはあるんだ。

 

ああ、もう本当に終わりなんだな、と終止符を打たれてしまったような感覚なのかもしれない。私にとってはアイドルとしての偶像でもあったし、救いたい対象としての偶像、先を歩く人としての偶像を担っていた彼女だったけれど、偶像はあくまでも偶像で、そこにもう投影してはいけないんだなってことが結婚発表で鮮明になったというか。10年くらい、ずっと私にとってアイドルだった彼女は、これでもうアイドルではなくなり、アイドルとして偶像として彼女を見ていた物語がここで終わったのだと思う。きっとその寂しさが少し素直になれない気持ちに繋がっていたのだろう。嬉しいことなんだよ、幸せそうで本当に良かったと思っているんだよ、ホッとしてるんだよ、でもちょっぴり寂しいんだよ。

 

 

どうかお幸せに。本当におめでとう。元気でいてね。

思ったよりも寂しくない

今夜、私は京都を離れる。

というかもう離れた。今は神戸港でフェリーをただ待っている。

 

五島から帰ってきてからは随分とあっという間に時が過ぎて、いつの間にか引越しの日が来てしまった。引越し当日まで荷造りが終わらないような計画性のなさも手伝い、京都からの離別を噛み締める暇もないままだったけれど、でもこれでいいと思えてしまっている。

京都でよく通っていたいろんな店にも最後に行けたし、顔馴染みだったところには挨拶したりもした。会社の仲の良い人たちや、大学の同期や後輩とも飲みに行ったし、もう思い残すことがあまりないからかもしれない。それに、また帰ってきたらいいのだし。

10年もいた京都から離れるというのに、私は思ったよりも寂しくなくて、自分でも何だか不思議だ。私は思っていたよりもちゃんと前を向いて次の道を進もうとしているのだろうか。

京都の街にも、ここでの暮らしも、3年で辞めてしまった仕事も、モラトリアムの怠惰さも、抱えてきたであろう色々な未練を鴨川に流して私は何もなかったかのように旅立つ。

不安がないと言ったら嘘になる。全く寂しくないと言ったらそれもまた嘘で、ちょびっとはあって、でも次を歩む覚悟みたいなものの方が大きいんだと思う。

 

では、行ってきます。さようなら、京都。好きだったよ。

遅ればせながらくるりにハマってしまった話

前回の記事で書いた、Homecomingsとくるりの対バンライブに行ってから、くるりに見事にハマってしまった。冬の終わりの陽気と京都の風景にはくるりがよく似合っていて、だから歩きながら聴いていることが多い。

 

ずっと好きになりたくて、でもなんだかわからないままだったくるりくるりの良さがわかる、そんな大人になりたかった頃があった。背伸びをして大人になろうとしても、その頃の私にはまだ苦くて、結局私はずっと子供のままだった。

 

数年前までなら、仮にライブで聴いてもまだ刺さらなかったかもしれない。Homecomingsもそうだし、家主だったり田中ヤコブだったり、あるいは羊文学であったりを聴き始めて、少しずつくるりに近づいていって、今私の心に届くようになった。音楽の作りとしては彼らがくるりの影響を受けている側だから逆輸入のような形ではあるけれど、でもそういうルーツを辿っていく聴き方ができるのは音楽の楽しみの一つでもあると思う。

Homecomingsとくるりの縁、Homecomingsに私が出会った縁があって、それらが繋がって今こうして私はくるりと出会ったのだと思う。京都という土地が生んだ縁が、京都を離れるときにこうして表れるというのはなんだか不思議な気がするね。

 

以下、好きになった曲を貼っておきます。まだファン歴1週間経ってないくらいのにわかファンなので、ベスト盤に入っているような曲しか聴けていないですが。

ハイウェイ

「僕が旅に出る理由は」から始まるのがとても好き。「百個くらいあって」なんて言うくせに「ここじゃどうも息も詰まりそうになった」「今宵の月が僕を誘っていること」「車の免許とってもいいかななんて思っていること」の3つの列挙で済ましてしまうところも好き。その理由も全然重くないというか、割と軽く旅に出ているのに、さらにあとから「僕には旅に出る理由なんて何一つない」って歌って理由を手放すというか、解き放たれていくのがいい。どんどんふわっとしていくというか。

さよならリグレット

ピアノの旋律がとても好き。歌も音の響きが好きで、「夜汽車はコトコト」とか「思い出ぽろぽろ」とかがピアノの転がるような音とマッチする。「夢なら醒めてよ 途中でいいけど」とか、「君の声もわかるけど 忘れそう」とかもなんかいい。

八月は僕の名前

歌い出しから引き込まれる。特に好きなのはサビの「今から僕は眠るから 今なら僕は夜の天使 今ならあなたの名前を思い出せるから」のところ。それに続く「夢を思い出せないまま 深い森の中で たった少しの寂しさと 一緒に眠ったよ」のところも込みで好き。歌の中にある余白というか、抽象的にぼやかすその距離感がとても上手だなとくるりを聴いていると思う。

 

There is (always light)

素直にイントロからクソかっこいい。「さよなら 別れはつらいものだとして ありふれたもので溢れかえる 暮らしを捨てて 行くの何処へ 海鳴りのする方 便り出せば届く そんな時代に生まれたんだよ僕らは 大したことない」大丈夫、また会えるんだ。

「There is always light bihind the clouds 明日までに晴れるさ Love the life you live / Live the life you love / Until you will die」というサビも、繰り返されるうちに最後が「Until we meet again」になるところもすごく好きで、生きていく力になる曲。

 

ワンダーフォーゲル


「ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって こんなにもすれ違ってそれぞれ歩いてゆく」が好きです。あとかっこいいね。

 

ワールズエンド・スーパーノヴァ


 かっこいい。「僕は風になる すぐに歩き出せる 次の街なら もう 名前を失った 僕らのことも 忘れたふりして」とか、こう言う言葉を使えるようになりたいと思ってしまう。「どこまでもゆける」

 

他にも「魔法のじゅうたん」「言葉はさんかく こころは四角」「Superstar」あたりがお気に入り。ライブで聴いた「春風」「ブレーメン」「Remember me」も。これからちょとずつ色々聴いて行けたらいいな。出会えたことに感謝。

 

(追記):

Coccoくるりで組んで作られた、大好きな曲を置いておきます。