思い出の向こう側

好きなものや思い出について書いたりしています

人生は糸のようなものだと思っている。

中島みゆきの「糸」の影響かもしれない。「縦の糸はあなた 横の糸は私」はあまりにも有名である。

でも私の中のイメージはそれと少し違う。いや糸は糸なんだけど。

頭の中にあるイメージは、みんな一人一人が一本の縦に延びる糸。それが他の糸に絡みついていく。螺旋状かな…そこはあやふや。

 

絡みついてずっと離れない糸がある。家族のような。いつまでも。

 

ある時期だけ交わってまた離れていく糸がある。もう二度と交われない糸も。一期一会。

でも、遠い未来でまた交わる糸だってきっとある。きっと、いつか、どこかで。「また会いましょう」「See you.」「再見」ー再会を約束する言葉が、別れの言葉。たとえもう会うことのない別れでも。

 

交わらないまま終わる糸もある。ほんの一瞬掠るだけの糸も。電車で隣の席になったその一瞬だけの、どこの誰かもわからない、顔すらも降りたら忘れてしまう、掠ったことにも気づかない糸。

 

ずっとそんなイメージを抱いている。

 

こっから先は今ふと思いついたこと。

そうやって絡み合っていった自分の糸が弦のようになって音を鳴らし、他の誰かの糸の鳴らす音と共鳴して綺麗なハーモニーを奏でられたらそれが幸せってことなんだろうな。鳴らすのは、きっと風。