思い出の向こう側

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強さ

今考えていたことを書き殴るので、いつも以上に繋がりがぐちゃぐちゃかもしれない。だけどこの文章が想定している読み手は自分自身なので、多少乱暴な作りでもいいかな。いいか。普段の文章も基本的に自分に向けて書いているのだけれどね。

 

 

悲しいことなんて何一つなければいいと願うけれど、いつかまた悲しい事がやってくることもわかっている。わかった上で、それでも願わずにはいられない。どうか私の周りの人たちがずっと幸せでいられますようにと。

できたら世界中の人々みんなが幸せであったらいいなとも願う。だけどそれは無理な話だ。誰かの幸せが他の誰かにとっては不幸だったりするのだし。だからこそ、私の周りの人たちだけはせめて幸せで、と願うのだけど、それでも望みすぎなのだろう。

歳を取った。そんな願いが叶わないことを感じ取ってしまっている。本気で叶うと信じていた日もきっとあっただろうけど、それも昔の話。叶わないよね。知っている。それでも願うことをやめられはしないのだけれど。せめて、幸せの数が多くあるといいな、なんてことくらいは願っても許されるかな。

 

 

いつかは来るだろう、いろいろな悲しみ。

避けては通れない。

そんないつかなんて来なければいいのだけれどね。

 

私は悲しみがやってきたら、ちゃんと悲しめる人間でありたい。

悲しみをちゃんと噛み締めて、泣いて、泣いて、色々考えて、もがいて、やっぱり泣いて、苦しんだりもして、その上で悲しみを乗り越えたい。乗り越えた後もその悲しみを忘れずに大切にしまっておきたい。そんなことを思う。

その過程を世の中全ての悲しみには課していられない。そこまで出来ない。

せめて私の周りに起きる悲しみについてだけはちゃんと悲しんでいたい、そう思っている。

 

ちゃんと悲しむのには体力がいる。気力もいる。苦しい行為だから、それをちゃんとできるというのは人として強い。

悲しみを見て見ぬふりをしたり、あるいはなぁなぁにしたり、なんでもないことかのように思い込んだりするほうが遥かに楽だろう。

だけど私はそれをしたくない。強くありたい。

 

悲しい事がやってくるたび、目を背けたくもなる。

悲しい時に落ち込んでしまうのが弱さなんじゃない。目を背けてしまうことが弱さなんだって思っている。まだまだ弱いね。弱い。

 

人として強くありたい、強くなりたいとずっと思ってきた。人生の目標だった。

だけど、具体的に何が人としての強さなのかは自分でもわかっていなかった。漠然と強くなりたいと思っていた。その頃のイメージは広い背中だった。しなやかな枝だったりもする。

 

今、少しだけその強さが具体的になったかもしれないと思う。悲しい時にちゃんと悲しめて、嬉しい時にちゃんと喜べること。感情的にタフな人になりたい。新しい人生の目標ができた。

 

とはいってもずっと感情を揺れ動かしていたら疲れてしまう。今の自分はまだそこまでの強さを持ち合わせていない。だからまだその理想は理想のままで、現実の自分は目を逸らしたり見て見ぬふりをしてしまう事もあるだろう。ちゃんと悲しめたり喜べたりしない時も、多分ある。それを責めたりはしない。出来ないものは出来ない。無理をするつもりもない。

 

だけど、その理想を忘れずにいたい。今すぐ出来ることではない。夢物語かもしれない。それでも、そこへ向かって歩いていくことは絶やさずにいたいなと思う。

 

今の私が思う人としての強さはこういう感じだったけれど、多分また変わっていくんだと思う。具体的な形は変わっても、強くありたいという思いは変えずに持っておきたいな。

 

 

 追記:

「強さ」に関して、過去の自分がどんな言及をしていたかを振り返ったみた。こういう時にTwitterが役に立つ。

・悔しいと言える

・逃げ回らず立ち向かう

・期待を裏切られてもなお期待を抱ける

・なにもかも笑い飛ばして生きていける

・弱さとかもさらけ出せる

・全部背負って戦えるだけタフ

・全てを受け止めて生きていけること

・泣き慣れた者は強かろう

・弱さに向き合える

・前を向ける

・歩き出せる

・逃げないこと。目をそらさないこと。

 

こんな感じだった。これらは今でも変わらずに思っていることでもあった。あの頃よりも少しは強くなれているだろうか。

 

あと枝について。

硬くて丈夫な枝は、ちょっとやそっとでは曲がりもしない。一見強いけれど、さらに強い力がかかってしまえば簡単に折れてしまう。そして戻らない。

柔らかくしなやかな枝は、簡単に曲がってしまう。だから弱そうではあるけれど、そう容易くは折れない。そして折れないが故に戻ることができる。

そして私は強さを考える時、後者をイメージするのだ。