思い出の向こう側

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youth in the "JUKEBOX"

10/14。

大阪城ホールで行われた、浜田省吾のライブツアー「ON THE ROAD 2023 Welcome back to The Rock Show youth in the "JUKEBOX"」を観に行ってきました。

 

去年のツアーに引き続き、今年もチケットを確保して参加することができた。

去年はロームシアター京都で、その時のはこちら。

去年最前を引き当てた分、今年はそんなにいい席ではないだろうなぁと思っていたが、それはともかくとして楽しみだった。

 

CS初戦の広島ー横浜を途中まで見て家を出て、京橋へ向かう。家を出るタイミングでは1-2で広島が負けていたが、途中で追いつき、城ホールへ向かう頃にサヨナラ勝ちしていた。秋山最高。あと同点にした攻撃すごいわ(特に羽月)。

 

とりあえずウキウキで会場へ。小雨が降り出している中、物販でTシャツを購入し、ついでにファンクラブブースでチケットホルダーももらってから入場した。

今回の席はステージ正面のスタンドの4列目で、メインステージは遠いけどセンターステージは近いしまあまあといったところ。

 

まだツアー中なので、以下ネタバレを含みます。

 

開演直前、BGMが「A PLACE IN THE SUN」になり、いよいよという空気になって、会場のボルテージが上がる。ワクワクが高まる。

そして開演。今回のツアーは『youth in the "JUKEBOX"』ということで、ジュークボックスを用いたOP映像が流れ、そこで「初恋」がかかる。

 

「初恋」。とても好きな曲で、だからとても嬉しかった反面、少し複雑な気持ちを覚えた。だって、このOP映像で流れるということは、ライブ本編ではやらないということだから。

『youth in the "JUKEBOX"』、青春のジュークボックスというテーマで組まれた今回のセトリは、1976年〜1986年ごろの曲のみで構成されていた。大多数を占める40代〜60代のファンにとっての青春の曲をやります、ということでもあり、それは「初恋」で歌われているような「海辺の田舎町 10歳の頃ラジオから流れてきた”The Beatles” 一瞬で恋に落ちた」の、浜田省吾にとってのThe Beatles、ファンにとっての浜田省吾をやるよ、ということだ。

だから確かにこの曲はこのテーマにぴったりな曲で、OPに使われるべき曲だと思うからこそ、少し歯痒いというか……しかも2005年の曲だしな……。ううう、しっかり演奏で生で聴きたかったよぅ……。まあこの辺は次回以降のお楽しみということで。

 

そして「初恋」に合わせてメインステージに現れて、一曲目が「愛の世代の前に」。痺れるね。最初から最高潮で始まった。40年前の曲なのに、今でもなお響いてしまうのは、それだけ世界が変わっていないということでもあって、なんだか悲しくもなる。いまだに争いはなくならない。

「壁にむかって」に続いて「Hello Rock & Roll City」でやはり盛り上がり、「BIG BOY BLUES」。とってもかっこよくって、これなんだよってなっていた。

 

そして、「いつかもうすぐ」。もうね、本当に嬉しかった。すごく好きな曲。ジュディ・コリンズ「Someday Soon」の日本語カバーで、だから完全に浜田省吾の曲というわけではないのだけれど、なんかね、めちゃくちゃいいんですよね。「いつか」「きっと」みたいな、漠然とした何も保証のない、だけどそこに未来を信じてしまうような言葉が私は好きで、その危うさと儚さと尊さがあるこの歌が好きです。

 

誰かの言葉や手紙を代弁してずっと歌っているような気がする、なんてMCからの「もうひとつの土曜日」、「愛しい人へ」。盛り上がるだけじゃなくってしっとり聴かせる方面でもすごいんだからずるい。

「DANCE」「東京」「MONEY」で第一部終了。全てがカッコ良すぎるし、好きな曲ばかりで、もうだいぶ満足していた。が、ここまでは全部メインステージで、正直少し遠かった。楽しいんだけどね。

幕間の休憩中に、センターステージに被っていた布が取り払われ、機材のセットなどが始まり、どう考えてもセンターステージに来るじゃんっていう動きにとりあえずワクワク。

 

そして第二部。予想通りセンターステージへ。近い。最高。360°から歓声が届くこのステージは一体感があってすごくいい。

「MAINSTREET」。休憩明けに盛り上がりを作れるこの曲はやっぱりいいですね。

「さよならスウィート・ホーム」を挟み、「終りなき疾走」。本当に最高。会場が一つになるね。あとやっぱり声出しが全面解禁で、マスクもしなくていいという状況からか、いつも以上に会場の声が大きかったような気がした。

センターステージを設けるライブは2011のツアー以来だという話とかのあと、恒例の年代を訊くやつでは10代がちょろっといて、20代そこそこ、30代そんなに、40代、50代、60代あたりがたくさん、80代もいるみたいな感じだった。20代が割といるのはなんか嬉しいね。

「青春の絆」の後、「悲しみは雪のように」「ラストショー」。どちらも大合唱って感じで、これだけ声がしっかり合わさるライブって久々な気がして、やっぱり感動したし、ライブはこうでなくてはという気持ちにもなった。

 

メインステージに戻り、「ON THE ROAD」「J.BOY」「明日なき世代」。もう完璧ですね。たっのっしっいぃぃ!!最高!!

そして本編ラストは「家路」。声を合わせてみんなで歌うのもいいけど、今日みたいにじっと聴き入る「家路」もいいですね。

 

アンコールは「SWEET LITTLE DARLIN’」、ロックンロールメドレー。そして最後は「君が人生の時…」。いやー楽しかったな。

 

全体を通して浜田省吾はとても格好良くて、こんな風に歳を取りたいと思わされた。私にとっての、いや、俺にとってのロックスターはいつまで経っても浜田省吾なんだなと、そんな風に思った夜だった。

欲を言えば「19のままさ」とか聴きたかったな…と思ったら、別日のセトリではやるっぽい。むむむ。でもそのセトリだと「悲しみは雪のように」がないのでまあ良しかな。

 

色々とまだライブで聴きたい曲はたくさんあって、「初恋」もそうだし、「AMERICA」「悲しみの岸辺」「八月の歌」「彼女はブルー」なども。

まだまだソングライターとしての旅を続けていくって言っていたので、来年以降もずっと追いかけ続けます。旅が終わるその時まで。