思い出の向こう側

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うすらい

2/6。ラッキーオールドサンのライブに行ってきました。

 

ラッキーオールドサンはこのブログでも何回か書いているけれど、去年すごく好きになった夫婦デュオ。歌声と、どこか退廃的なメロディーと、それらにあう素朴でありながら風が吹き抜けているような歌詞がいい。

ちなみに最近のお気に入りはこの曲。

全然退廃的じゃないけど。

 

そのラッキーオールドサンは今、47都道府県を回る全国ツアー「うすらいの旅」を行なっている。このツアーはアルバム「うすらい」を引っ提げたもので、そのアルバムはレコーディング・デザイン・プロモーションまで2人だけの手で作り上げたものになる。その時点ですごい。そしてツアーも2人だけで企画し運営している。すごい。音楽を作っている感がひしひしと伝わってくる。

 

そのツアーの京都公演が2/6にライブハウス拾得で行われた。Twitterで京都公演の日時が発表された直後にメールで予約を申し込んで、ワクワクして当日を待った。

このアルバム「うすらい」は流通も通販か会場での手売りかしかなく、Apple Musicにもなければその辺のCD屋にもない。なので逆に言えば知らない曲をたくさん聴けるライブでもある。楽しみだった。

 

開場時間の17時ちょっと前に会場に着く。拾得は堀川丸太町のひっそりとした住宅街にあった。コーヒーハウスらしい。

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入り口でチケット代を払って中に入ると、もうそこは普通に喫茶店のような、それでいてちゃんとステージがあるライブハウス。あんまりこういう場所に来ることはないのでわからないけれど、街にある地場のライブハウスってこんな感じなのかな。磔磔もそうだった。

ワンドリンク制で、よくあるライブ同様に入り口で払うのかなと思っていたら、普通に注文してライブ終わって出る時に払ってくださいとのこと。普通の店やん。

ということで電気ブランを注文した。美味しい。

 

そして17:40開演。

今回のライブはゲストに西村中毒バンドが来ていて、最初の1時間ほどは彼らのステージだった。ラッキーオールドサンを見に来た身としては少しむむむとなる。だって西村中毒バンド全然知らないんだもん。一応Apple Musicに入っている曲は軽く聴いていたけど、そんなに刺さってこなかった。

でも結構よかった。知らない曲でも楽しかった。特に「ハイライト」という曲は結構いいな、なんて思いながら聴いていた。

 

西村中毒バンドのステージが終わり、次がラッキーオールドサンのステージ。この幕間におでんを注文した。前の席の人が頼んでいて美味しそうに食べていたんだもん、しょうがない。ちなみに西村中毒さんのオススメは玄米定食らしい。

 

ライブはというと、2人だけのステージなのでなんというかすごく濃密だった。基本的にギターと歌声だけが響くステージ。しっとり目の曲が多く、どこか祈るように歌い上げる歌声もハーモニーもいい。知らない曲ばかりだったけど、「天国の古いお家」とか「PINK」とか「The Country Man」あたりがとてもよかった。おでんとラッキーオールドサンの音楽を肴に飲む電気ブランはとても美味しかった。

基本的にアルバム「うすらい」からの披露だったけれど、最後の方で「I want you baby」「ミッドナイト・バス」を聴けて嬉しかった。

ラストは「That Lucky Old Sun」。ラッキーオールドサンという名前の元になった曲でもあり、その日本語訳詞をここ拾得のオーナーの寺田TERRYさんが作ったという縁のある曲らしい。いい瞬間に出会えた。

そしてアンコールでは「うすらい」をやってライブは終わり。物販でアルバムを買った。「応援してます」って直接言えたのはよかったけど、もっと話せばよかったかもしれない。人見知りを発動しちゃったな。

 

ライブを見ていて、あまりにも夫婦としていい感じすぎた。夫婦で音楽を作り、歌い、演奏し、アルバムを作り、ツアーをする。すごくいい空気感が漂っていた。いい時間でした。