思い出の向こう側

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合格

大学院、合格しました。臨床心理の道に進むことになりました。

 

 

2つ前の記事から、ズーンと暗く深い闇へと落ち込む日々が続いていた。

3つ受けたうちの2つが不合格で、残り1つは一番手応えがダメだったから、もう全部ダメだと思っていた。1人で飲んでも何にもならず、仕事をしていても時折パニック症状のような感じで過呼吸気味になったり手足の感覚がおかしくなったり、とにかくうずくまるしかないような状態がやってきていた。

 

1週間経った頃、会社の先輩を誘って飲みに連れて行ってもらって、そこで少し救われたかな。ダメだったとしても会社に残ったらいいし、残って欲しいと思ってるよって言われたのが嬉しかった。なんだかこの会社にもう居場所がないような気持ちになってしまっていたから。自分はどうしようもなくダメな人間で、何も出来ないし何の価値もないし居ていい場所もないんだ、みたいなすごく悲観的な思考に陥っていた時だったから。

週末には友達とライブに行った(これはまた書くかも)。ライブ自体も、ライブ終わりの飲みも、翌日の貴船観光も救いになっていた。

そんなこんなで少しはマシになりながらも、とはいえ体調の悪さは続き、気分は沈み込んだ状態なのには変わりがなかった。

 

そして迎えた最後の合格発表。朝9時発表だったのだけれど、朝から不合格を突きつけられて仕事中に絶望を味わいたくなかったので、夕方までは見ないと決めていた。十中八九不合格だろうと思っていたので、想像していたよりも心穏やかに過ごせていた。

15時ごろにトイレにこもって発表を見た。その中に、私の番号はあった。

信じられなかった。嘘だと思った。信じられなさすぎて、自分が番号を覚え間違えていたんじゃないかとさえ思った(帰って確認したら合ってたけど)。

 

この2週間ほど、周りの人には散々心配やら気遣いやらをいただいてしまっていた。本当に人騒がせな奴だ。なんか本当にすみませんという気持ちを一旦飲み込んで、感謝を。

飲みに連れて行ってもらった先輩には、あの日の飲みは何だったんだ、なんて言われてしまったけど、まあしゃーない。だってあの時は本当に絶望していたのだから。

 

これが巡り合わせというものなのだろうな、と思う。実力だけで受かったとは今でも思えていなくて、運というか、色々なものが噛み合って、結果合格だったというだけのこと。

不思議なことに、結果として受かった大学院は一番最初に受けることを決めたところで、一番行きたいなと思っていたところだった。だからとっても嬉しい。

 

そしてこれはゴールではなく、むしろ長く苦しい道のスタートラインに立っただけにすぎない。ここからの方がよっぽど大変で、辛く、逃げ出したくなる日々なのだろうと思っている。その道を歩く覚悟ができたから受験をしたわけだし、ここからが頑張りどころ。周りの人を頼りながら一歩一歩頑張ります。