軽いもの、あるいは好きなものについて気楽に書いていこうキャンペーン。
ということで、好きなアルバムについて書きます。この曲が入っているから、とかではなくて、アルバム全体を通しての空気感や物語が好きなアルバムを選びました。
好きな曲がたくさん入っているアルバムって選び方だとベストアルバムがやっぱり強くなってしまうのだけれど、それじゃ面白くないもんね。
逆に言うと、好きな歌手でもアルバム単位で聴き込んだりしていない場合にはここで書けないなとなってしまう。ベスト盤しか聴いていない歌手も。
最近ではApple Musicのおかげもあって、曲単位で聴くことが増えてしまったから、特に最近知った曲たちはあまり入らないかもしれない。だからある意味思い出の話です。
あと、世間的にいいアルバムと言われているかはあまり考えないようにしました。そもそもいいアルバムと言われているアルバムが何をもっていいと言われているのか、私には正直わかっていないからでもあります。音楽に詳しいわけでもないし。なのでただの好みです。
こんな予防線を張ってしまうあたり、まだ自分の感覚に自信を持ててないな。頑張ってそこは気にせずに書いていきます。
岡村孝子『After Tone』
冒頭に書いておいてなんだけど、これはベストアルバムです。一応リミックス・セレクション・アルバムということになっているらしい。3枚のオリジナルアルバムからのセレクション。
ただ、あまりにも完成度が高すぎる。「夢をあきらめないで」という岡村孝子の中で一番有名な曲が入っているというのもあるけれど、アルバムを通しての空気感がとてもいい。失恋系の曲が多く、切ない感じになっているけれど、爽やかでもあり、透き通った歌声がとてもマッチしている。秋風のような空気感。あるいは冬の晴れた空。
バラバラに作られているはずなのに組曲という趣がある。全12曲、全て好きです。あまりにもいい。
きのこ帝国『タイム・ラプス』
前にも書いたけど、やっぱり好きですね。うん。
スピッツ『ハチミツ』
スピッツはファンと言えるほどしっかり聴き込んだりはしていないけれど、好きなので結構聴いている。まあファンと言ってもいいか。ライブにも一回行ったし。
その中で好きなアルバムは、となると『ハチミツ』になる。
「ロビンソン」が入っているからと借りてきた、多分スピッツで初めて聴いたアルバム。特に好きな曲が多い(「歩き出せ、クローバー」「愛のことば」「トンガリ'95」「ロビンソン」)というのもあるけれど、アルバムとして聴くのが結構好きなのはこの一枚かなという感じ。よく聴いたからっていうのもある。
他のアルバムは好きな曲をつまみ食いする感じで聴いちゃうことが多いんですよね。
浜田省吾『PROMISED LAND 〜約束の地』
このアルバムは一つの物語として完成されている感があって、とても好き。ちょっと言語化がめんどくさくなっちゃったので、これはもう好きってことだけ書いておきます。
浜田省吾だと『初夏の頃 ~IN EARLY SUMMER~』も空気感が好きな一枚。こっちはセレクションだったはず。
あと一番好きなアルバムは実は『ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend" 』だったりするのだけど、これは反則かなと思ってやめた。だってライブアルバムなんだもん。いいに決まってるじゃん。
MY Little Lover『evergreen』
マイラバのデビューアルバムにして最高傑作。あまりにも完成されすぎている。ただただ良い。小林武史本気出してんなぁという気持ちになる。これがデビューアルバムだったのは、これを絶対に超えられないという意味で不幸だったんじゃないかとさえ思う。
「白いカイト」「Hello, Again -昔からある場所-」がいいのはもちろんなんだけど、他の曲も良い。最後の「evergreen」は大好きな曲。なんでこんなにいいんだろうね。
ZARD『君とのDistance』
好きな曲がたくさんあるZARDの中でも、オリジナルアルバムではこれが特に好き。中高の時に、駅前のBOOKOFFで先輩に買ってもらった思い出がある。
休養明け2枚目のアルバムで、なんだか優しい空気感に包まれている。そこが好きなのかもしれない。好きな曲もめちゃくちゃ多い。
ZARD『Today is Another Day』
好きな曲が多いだけでなく、アルバムを通じて爽やかで切ない。こういう空気感が好きなんだな。表題曲の「Today is another day」の空気をちゃんとアルバム全体に纏わせているというか。
柴咲コウ『蜜』
柴咲コウのデビューアルバム。そして一番好き。一枚を通じての空気感がいい。どんな空気感って言えばいいんだろう。難しいな。今は言語化サボっちゃうか。
今思ったけど、空気感が揃ってるアルバムってサウンド、アレンジがちゃんと統一感あるんですよね。それが空気感なんだろうけど。
中島みゆき『生きていてもいいですか』
前にこれについてだけ書いたので、今それ以上に書くことはしない。マジで名盤。物語の紡ぎがとても秀逸。めちゃくちゃに重たい一枚。この物語に浸るには覚悟が必要である。いい。
ただ、中島みゆきでオススメのアルバムは?って聞かれても絶対にこれをオススメはしないけど。それをやるのは人としての良心が少し痛む気がする。
無難はベストアルバム『Singles 2000』、オリジナルなら(これは全部をまだ聴いていないので変わるかも知れないけど)『親愛なる者へ』あたり。
絢香『The biginning』
なんかいい。ほんとそれに尽きる。どこがいいのかは正直わかっていない。だけどこのアルバムがとても好き。アルバムジャケットには傘が描かれているのだけど、確かにこれは雨のアルバムかもしれない。そんな空気感。
Superfly『Box Emotions』
これもなんかいい。親に買ってもらったという思い出補正もあるかもしれない。好きな曲がたくさん詰まっている。統一感あるかは正直全然わからないんだけどね。Box Emotionというタイトルからは、なんかごちゃ混ぜのような感じも受けるし。だけどなぜかアルバムとしてめちゃくちゃ好き。
鬼束ちひろ『インソムニア』
鬼束ちひろはこの一枚しか聴いていない。そしてその一枚がとても好き。ちゃんと統一感のある曲が詰まっているところもいいんだけど、これに関しては鬼束ちひろらしさってだけなのかもしれない。
宇多田ヒカル『Distance』
中高の頃よく聴いていた一枚。宇多田ヒカルだとこれと『HEART STATION』が好き。
「DISTANCE」や「Eternally」あたりに特に代表されるような、軽やかに切ない空気感がずっと流れていていいですね。
とりあえずこんなところで。書いてみて思ったのは、軽やかでさわやかで切ない空気感のアルバムが好きなんだな、ということ。一枚を通して聴く上で疲れないっていうのももしかしたら大きいのかもしれない。