3/1、大阪城ホールで行われたBUMP OF CHICKENのライブ「be there」に参加してきました。
BUMPは世代ドンピシャのバンドだから、多分みんな聴いていたし、私もそこそこに聴いていた。といっても別にどハマりするほどではなく、薄く好きだったというくらい。
テレビで流れていた「天体観測」で知り、好きだった小説「一瞬の風になれ」で主人公の新二が「ダイヤモンド」を好きと言っていたのを読んでアルバム「jupiter」を聴き始めたのは、多分中学生に上がった頃のことだったと思う。ただその時の私は、「天体観測」は好きだったものの、「ダイヤモンド」を始めとして他の曲はそこまでハマらずだった。他のアルバムを聴くこともなく、時は流れていった。
再び出会ったのは受験生の頃。二次試験前夜、眠れなくてつけたラジオから流れてきた「ゼロ」をとても気に入り、後日吉祥寺のブックオフでシングルを買った。「ゼロ」は今でもずっと好きで、一番の思い出の曲になっている。が、ここからさらに他の曲を聴くでもなく、さらに時は流れていった。
そして大学に入学し、2014年の秋頃からちゃんと聴くようになった。これは「3月のライオン」の主題歌になった「ファイター」のおかげ。そんな時期に好きになったから、私は主に「RAY」と「Butterflies」の2枚を聴いていた。あとはベスト盤とか。それくらいのテンションなので知らない曲も当然多い。
うっすらと好きだったBUMP。最近はそんなに追いかけてなくて、新曲も全然聴いていなかったりする。だいぶ曲も忘れてしまった。それでも一回くらいライブには行ってみたいなと思っていた。
そこで今回のライブに申し込んだところ、当たってしまった。しかもアリーナ。おいおいマジかよ。
さらに、政府からの規制緩和を受けて、不織布マスクを条件に声出しが解禁になった。3年ぶりに声を合わせて歌えるライブに参加できることもすごく楽しみだった。
当日。
知らない曲を聴いて感動する喜びを味わいたくて、あまり聴かずにこの日を迎えてしまっていた。でも予習しておいて歌詞がスッと入る状態の方がより響くかもしれないので、この辺は難しい。どっちがいいんでしょうね。
仕事を1時間早く切り上げ、京橋へ。この日の仕事はまあ色々あって、少々怒りみたいなものを抱えながら向かっていた。ライブにそのエネルギーをぶつけるつもりでいたから、普段より少しテンション高めだったかもしれない。
物販でTシャツを購入し、入場。
入場の際にリストバンドのようなものが配られた。
ピクスモブというそいつは光るやつで、演出で色とか光り方を制御しているらしい。紅白とかでも使われている、自動で色変わるサイリウムのリストバンド版だと思えばいいのかな。
初めて使うのでワクワクしつつ不安だった。絶縁体を抜いた方がいいのか、抜いたら勝手についちゃったりして開演前に悪目立ちするんじゃないかとか。周りを見渡して、抜いても良さそうだったので抜いておいた。
席はアリーナとはいえ50列目で、後ろから数えた方が早い。でもセンターステージが30列くらいの場所にあるので、何も見えないって感じでもなさそうだ。でも後ろ。こういう時は背がもう少し高かったらなぁなんて思うが、今回は前の人がそんなにデカくなかったので良かった。
そして開演。
「アカシア」から始まった。メインステージでやると思ったら花道を歩いてセンターステージに来たので、ウォーとなった(といっても肉眼じゃ表情はわからないくらいの遠さ)。ピクスモブが光り、会場が観客の腕の光で包まれる。サイリウムでよく見る光景ではあるが、こっちの方が圧倒的に楽だった(手に持たなくていい、周りを見て色を変えたりもしなくていい)。楽しいですね。曲は勉強不足が祟り、知ってるけど何の曲かわからんという感じだった。でも良い。あと声が出せるのってこんなに気持ちいいんだってなった。
「グングニル」は初期の曲で、初めて聴いた。が、ノレる曲で好きでした。
そして3曲目、「天体観測」。もう最高ですわ。\オーイェーアハーン/
こんな序盤に、しかも近めなセンターステージで見れてもう私は満足。
4曲目はメインステージに戻って「なないろ」。メインステージだと遠くて豆粒だけど、その代わりスクリーンに映し出されるので良き(センステだとスクリーンオフになってた)。ピクスモブで会場が虹色に染まるのですごく良かった。あれどういう制御をしているんだろう。ランダム?
曲としても好きなので聞けて嬉しかったな。
「才脳人応援歌」「クロノスタシス」と知らない曲が続く。
「才脳人応援歌」はなんか良かった。終わってから改めて歌詞を見ながら聴いて、すごく心に響いた。予習しとけばもっと感動できた気がするだけに少し悔しい。
「Flare」は最近の曲の中では聴いていた曲だからわかった。イントロから好き。
「66号線」「ベル」とまた知らない曲。でも両方とも歌詞がいいなぁとなり、帰ってから結構聴いている。特に「66号線」。この辺で確かセンステに戻ってきていた(思っていたより早く戻ってきたでしょ?って藤くんが笑っていた)。
「新世界」は盛り上がりがすごい。好き。楽しい。知らない曲ではあったが、ノリやすくていい。\ベイビーアイラブユーだぜ/
この曲の終わりには色々な\ベイビーアイラブユーだぜ/を藤くんが観客に合唱させるんだけど、それがめちゃくちゃ楽しそうなのでこっちも楽しい。高いやつや低いやつ、さらには\次の曲の準備中/みたいなこともやらせるので笑ってしまった。
ここでメインステージに戻り、「SOUVENIR」「Gravity」と新しい曲が続く。この辺の曲で、スクリーンに映った藤くんの横顔があまりに綺麗で、思わずかっけぇって声が漏れた。
「スノースマイル」ではやっぱり最後にみんなで合唱になるところが良い。一体感がめちゃくちゃある。
ライブ終盤になり、「サザンクロス」。全然知らんぞとなったけど、「RAY」に入っているので過去の自分がちゃんと聴いていなかっただけだな。めちゃくちゃ良い。今回のライブですごくお気に入りになった。いや、本当にいいな。なんで過去の自分はこれをスルーしていたんだ?
そして「GO」「ray」と続く流れはズル。本当にズル。こんなの良いに決まってるじゃん。とっっても好き。\生きるのは最高だ/
そして本編最後の曲。
イントロを聴いていたらなんだか泣けてしまった。懐かしく好きなメロディー。なのに曲名は思い出せなくて、あとでセットリストを見てようやくわかった曲。
それが「fire sign」だった。「微かでも 見えなくても 命の火が揺れてる」
アンコールは「ファイター」「虹を待つ人」。もう言うことないでしょ。最高でした。
アンコールの二曲が終わり、藤くんの最後の挨拶で、
「今作っててまだお届けしていない曲がある」\ウォー/
「いや違うな、まだ発表していない曲がある」\ウォー/
「いやいやいや、歌わないからね、歌っちゃったら俺ら違う意味でみんなの前に出れなくなっちゃうから」\エー/
「まあじゃあなんかやるか」
みたいな流れでアコギを手に持ち、「アコギじゃん」「いけるかな」「まあ何とかなるか」って言って始まったのが「花の名」だった。観客も手拍子で答えたんだけど、藤くんが「手拍子は裏!」って叫んで、裏拍手拍子と共に曲は進んでいった。
そして最後の最後のMCで、
「手拍子ありがとうって思ったこと一度もねぇ、手拍子でライブ止めたことは7回くらいある」
「表拍は歌いにくいんだ……裏で欲しい……それを昔は上手く言えなくて、藤原は手拍子が嫌いって思われてた」
「裏拍なら気持ちいいんだ、もっといえば表と裏両方がいい、手拍子は好きなんだ」
ですって。
藤くんが手拍子嫌いみたいな話はチラッと聞いたことあった気がするので、この話を聞けてすごく嬉しかったな。
あと印象に残っているMCは、
- 他にも好きなアーティストがいるんなら、迷わずライブに行ってやってほしい。どれだけ俺らが君たちに救われているかを君たちは知らない。
- コロナ禍で発表した曲たち。ライブでこうやって披露して、完成したんだと思っている。
とか。また思い出したら書き足すかも。
ライブは本当に最高だった。声を合わせて歌う喜びも楽しみも久しぶりに出会えた感情で、これがライブなんだなぁと。ただ、マスクありという条件の中で、どうしてもパワーは小さくなってしまっていて、本気のライブというにはまだかなという感じではあった。いつかマスクなしでもいい日が来たらいいな。
そしてBUMPを好きだった頃を思い出し、また好きになった。この数日はずっとBUMPを聴いている。
(終演後、写真撮ってもいいというアナウンスがあったので撮ったものです)