こういう時、誰かの言葉で語ることは違うとも思う。
自分の言葉で思い出や感情を語らないといけない。他の誰でもない自分が。
忘れないうちに。記憶が、思い出が、まだ鮮やかであるうちに。
でもできない。今度手紙でも書こうかな。届かない手紙を。それだったら書けるかもしれないね。
思い出すと涙が溢れてくる。会えなかったこと、会いにいかなかったことの後悔とともに。薄々わかっていたはずなのに。永遠なんてないことを知っていたはずなのに。目を逸らしていたんだね。最後に話したかったな。会いたかったな。笑顔を見たかったな。笑ってくれていたかな。楽しかったかな。幸せだったかな。
涙色の花束を 君に