思い出の向こう側

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人間でいられる?

ここ数年、「人間でいるのをやめたくなる」時がたまに訪れている。

全てを投げ出してしまいたい衝動に似ているが、しかしイコールではないような感覚。

 

普段の私は一応人間でいることを保つべく、頑張って生きている。ちゃんとした人間でいられるようにと努力をしている。それは裏を返せば、頑張らないと人間としての形を保てないことを自覚しているということでもある。頑張っているからこそ時折疲れてもうやめたいなと思ってしまう。

数年前の私は、「人間でいたい」ということをよく呟いていた。自分でもよくわからないまま、内にある劣等感に似た衝動的なものをそのように表現していた。今だってわかってはいない。「普通でありたい」とかそういうことなのかな、とも思ったりしたけれど、ちょっと違うような気がする。普通でいることよりももっと前の段階、人間でいることすら怪しい状態だったんだと思う。精神的なしんどさが高まったときにこういう感覚を抱いていたことを覚えている。

人間でいたかった。理性を持って自分を律して、社会性も持って生きていたかった。何一つとしてできず、ただ落ち込んでいた日々があった。

 

今抱えている思いはその時とは逆で、「人間でいることをやめたい」だ。だけど根っこは一緒な気がする。しんどさから逃れたいだけだ。

人間でいることを頑張ってきたけれど、少し無理をしている感覚がある。無理をしているから精神的にしんどくなって、もうこの苦しさから解放されたいと願ってしまう。私なりに頑張ってはいるけれど、それは結局のところ頑張ってようやくスタートラインに立てるだけに過ぎないんだろうな、という絶望感のようなものがあって、そこからすぐに諦めへと繋がってしまう。もういいんじゃない?なんて心の声が聞こえてくる。もういいか。そうだよな。もういいや。

 

結局のところ、生きるのに(社会的な生活を送ることに)疲れてしまったな、ということなんだろう。

こういう時はとっとと寝てしまうのが一番だ。おやすみなさい。